観察と傍観のはて

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『Dear Zachary親愛なるザカリーへ』(ネタバレ注意)

体調不良で会社を休み昼間寝ていたため、眠れない。
まだ微熱があるけど。
『松嶋×町山 未公開映画を観るTV』]をみた。

以下、まとめ(ネタバレ注意。)


多くの人々に愛されていた医師のアンドリュー・バグビー。
しかし彼は何者かによって殺害される。

犯人は、何と当時のガールフレンドのシャーリーであった。
しかし、幸か不幸か彼女には彼との子供を身篭っていた。

殺人を犯した彼女。

そして、バグビー夫妻は、我が子を殺した憎き犯人と一緒に、孫を育てることとなる。

バグビー夫妻の望みは、犯人シャーリーが実刑を受けて、
ザカリーの親権をシャーリーから取り上げることだ。

そうすれば、バグビー夫妻は孫を引き取ることができる。

しかしカナダ政府の司法は
「殺人を犯しても、被害者を殺した時点で犯人の目的は達成されているから
これ以上殺人を犯さないと思われるので、保釈する」
というありえない理由で保釈する。

アンドリューの幼い頃から親友であった映画監督のカート・クエン。
膨大な数のアンドリューの映像、そして彼の友人たちの証言を集め、
一本のビデオレターを作ることにする。

それは、彼が遺した一人息子ザカリーに亡き父親の姿を知ってもらうためだった。

しかしそのビデオを製作中、事件は最悪な方向に進む。

シャーリーがザカリーと無理心中してしまうのだ。

映画監督のカートはこの映像を撮る意味が分からなくなったと

ドキュメンタリーの中で語っている。

カナダ政府の司法制度が、悲惨な結果を生んでしまう。





この話が実話でなかったら、どんなによかったものか。

悲しいかな。

世の中は「救われない」ことの方が多い。

司法て正義じゃないんだよね。